気まぐれブログ。

気まぐれに更新する今宵翼(こよいたすく)のブログ。

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砂地が何処までも広がる大陸に、ぽつんと在る、空間。


其処に居る影が一人、そして近づく影が一人。


二人の他に人影は一切無く、


静まった空間には一人が砂を踏みしめる音だけがやけに響く。




「やあ。来ると思って待ってたよ、"死神"さん?」



一人と一人の距離が縮まっている最中、
そこに居た一人の楽しげな口調に表情――、はフードで覆われ
定かではないが、僅かに覗く口元からそうであると何処と無く窺える。


直後、砂を踏みしめる音がピタリと止む。


"死神"と呼ばれた者は気にも留めず、




「へぇ・・・噂は本当だったんだ」



笑顔で言い放つと再び歩みを進めながら更に呟く。




「知らない事が無く、何でも知っている有能な情報屋。・・・ただし、」



「対価が気まぐれで変わる、気分屋? もしくは、・・・変わり者、かな?」




楽しそうに言葉を割り込ませるは、当の本人。


そんな様子を気にも留めず、"死神"は歩みを止めた。




「僕が聞きたいこと・・・キミ、既に分かってるんじゃない?」



「分かってる? さぁ、どうだろうね?」




手を伸ばせば届きそうな距離の中、
クスクスと笑いながら曖昧に返事を返す。


が、直後に「そう、分かっているよ」と言い放つ。




(どっちなんだよ)




内心に疑問を抱きつつも、"死神"は会話を続ける。




「それなら話は早い、じゃあ早速―――」



「まぁ、その前にひとつ」




先程に次いで話を遮られ、「またか」と思わず溜め息を漏らす。




「・・・何? どうでもいい話だったら・・・」



「クルト、暗黒界出身、死神、犠牲の武器・鎌の所有者。
魂を狩るべきではない者まで死に至らしめており、天界からは
あまり評判が良くない。他の死神には無い赤と紫の翼はド――」




呆れながら聞き返した後、唐突に話し始めた内容を聞いた瞬間、
「斬るよ」と言う言葉を飲み込んで、"死神"―――クルトは大きく目を見開く。



相手が続きを発する前に、何も無い空間に黒い扉が現れた。

そして中から自身の背を遥かに超えた鎌を掴み引きずり出すと、
迷う事無くそれを目の前の相手に振り下ろした。



刹那―――チリン、と傍で音が鳴る。



相手が居た場所には、フードの切れ端が落ちており、
血等の痕跡は見当たらない。




「あっぶないなぁ、急に刃物を向けるなんて」



と言いながらも、未だに明るい口調は健在のまま、
数歩後ろに下がった位置に居る相手を見つけ、激昂した様子で叫ぶ。




「お前、何故・・・その事を知っている!」



「何故? 愚問じゃない? だって俺は―――何でも知っている。」



先程切っ先を掠め、破れたフードから顔が覗く。


一言で言えば、少女。


勝ち誇ったように笑うその姿は、
背格好もクルトと左程変わらない、幼い容姿。




「さぁ、君の知りたいことを、話そうか。」




向けられた殺気を気にも留めず、少女は笑顔で呟いた。







死神と情報屋。



(キミ、年齢は?)


(君と同じくらい、かな?)

何時だってそうさ。


守りたいものは守れない。


叶えたい願いは叶わない。


自分はお伽話のヒーローにも、


ましてやヒロインにもなれなくて。


現実は甘くない。


幻想も甘くはない。


夢に抱かれ、心地良くなる事も出来ずに


僕は、眠りの中へ誘われた。







其れは只の呟き。




(夢を抱きながら夢に抱かれない)




(掴みたい掴めそう掴めない)

思い出した順←



イーザ→イース

ユリス→ユリア

セルス→セイル

シエル→シエラ

シルフィ→シルフ

ラキ→キリア

セルシア→ルシオ

リリー→レイル

レイン→スコール

フレイト→フローラ

クライム→ライム

ニイル→ニーナ

胡蝶→藍水
長きにわたる、争いの引き金は―――闇と光の出会いだった。





否応無く、戦渦に巻き込まれていく人々。





沢山の出会いと別れ。





「こんな戦い、無駄なだけだっ!」




「私の犯した罪は償いきれるものではありません」




「断ち切る術は、あるのでしょうか?」




「…負の連鎖が争いを生む…」




「俺は奴を絶対に許さねぇ!!」




「…違う、ただ私は…」




「同じ一人の人間じゃないか!!」





果たして終止符は打たれるのだろうか?










Light and Dark.


闇と光の物語。


それは、新緑が栄えていた夏の日の出来事―――。





「ああ・・・桜の木が満開だといいわねぇ・・・」



「いやいや待て落ち着け、今は俺の季節で桜の花びらはとっくに散っているんだが?;」



「むしろもうすぐオイラの季節なのだ! そのうち桜の葉も枯れ葉になるのだ!!
だからハルは来年まで大人しくしてるのだっ!!!(じたじた」



「・・・まあ、たまには狂い桜もいいんじゃないかい?(ニッコリ」




「そうよねっ(満面の笑み」



「Σ!!? ちょっと待てフユお前も落ち着け!!;」



「そうなのだっ! 常識人(?)のお前が後押ししてどーするのだ!?;」



「時には、違うことをしてみるのもいい事だと思うのでね?」





その日は、季節外れの桜が満開だったとかなんとか。









季節外れの桜日和。



(また、桜を満開にしましょう?)



(却下する)



(右に同じくなのだっ!)



(気が向いたら、ね)